−−(6)メンテナンスセンタ−−
***マサの換装***
第一換装室担当技術兵:「えっとマサ一等兵だったわね、念のため回ってきた予約オプションリストの内容再確認して、良かったら電子サインしてね。定期の分は、こちらで一方的に決裁できるからいいわよ」
マサ:「ううっ、航行中暇で次々思いつくからまた買いすぎた。マンドクセ。えーいもう合計ポイントだけ見とけばいいか。とと、ん、100ポイント少ないんじゃねえ、微妙に違うんだけど、品数は一致してるのに」
担当:「ちょっと待ってね。発注伝票確認...ああ、そうか、新型の足で軽微なリコールが来てたんだ。それでね、腰部の外装が若干仕様変更になったの。必要ポイントはチョイダウンですから、これで承認して」
マサ:「そ、まあいいか。ホイ承認っと」
担当:「ども。じゃ最初は足の取り外しからなんで作業台に乗って」
マサ:「へいへい、はりつけ獄門申しつけられるっと」
担当:「股の外装接合部切り開くわよ。刃先がずれるといけないから一応痛覚止めて...さくっとな。はい、OK」
マサ:「ギィィヤァアアア、いてえよお、なんちゃって」
担当:「(軽い香具師だな、いちいち相手してたら残業だわ).. ええ、モニター取るから膣ポート起動して、ズコっと、入った。リンクよし」
マサ:「あひっ、とはいかんなあ、アストロ外装は。この鈍さからもしばらく解放されるって訳だが」
担当:「中間バッテリー残量は約3時間、うんほぼ満タンね。じゃ、プルトニウム電池閉めて。落ちたな。股関節磁気ロック解除して。推進剤タンクの上向コックも閉めてね。配管抜きますよ」
マサ:「いよいよ、足無しだあ。ひゅーどろどろ。幽霊だぞ−−」
担当:「スポっとな、バレエ足の回収はよしっと。貸与危険部品返納証明書発行するから確認して。
次、腕は現状特装無しの定期交換ね。じゃ、一旦回収するからね。痛覚止めてる?..
さく−−っと、はい、右肩関節磁気ロック解除お願いね、スポッと、次、左..よし。はい、腕の返納証明」
マサ:「だるまさんが転んだ...だるまじゃー皆のもの拝め拝め−−」
担当:「頭部と胴の外装除去にかかりますよ。作業台起こして理容に移動するわね」
マサ:「毎度ながらこの先がいやなのよね−。新兵改造のときのトラウマが...なんで鏡なんか置くかな」
担当:「バリカン入りまーす。ジョリ−ッとな。マルコメマルコメるんるんるん...よし片づけて台戻して..ん?」
マサ:「いやああぁぁぁっ。ひいいいい。あああ、私の髪があああ−−−。ひくひくひく」
担当:「何を大げさな!。小一時間で注文通りの髪になるでしょ」
マサ:「ううう。だってえ、ダルマ状態で坊主にされると新兵改造の時のときのショックが蘇るの。髪は女の命でしょ」
担当:「はいはい。せいぜい急いで仕上げますから。あんまり騒ぐとダルマ坊主状態が長引くだけよ。そもそも、そんなに嫌なら植毛替えパスしときゃいいのに、たいして痛んでなかったんだから」
マサ:「耐放射の髪って、太いし色もいかにも人工なんだもん。ルーズソックスと似合わないったらありゃしない」
担当:「へええ。そういう趣味ね。それでご注文がハイスクールブラウンロングねえ。うん、良い、性格に合ってるわ。さてと、股間スリットから順に外皮切るわよ。痛覚落ちてる?。ジャキジャキ、よーし切れた、ベリっとはぎ取って。腰から胸までご開帳!。はい、後ろ剥がすからちょっと持ち上げます。よいしょ、ベリっと」
マサ:「ふう。まだ機構姿の方がましだわ」
担当:「顔と頭やるから、表情ロックお願い、しゃべっちゃダメよ。言いたいことがあったら、ワイヤレスでね」
マサ:「...」
担当:「二次生命維持の原廃液はっと、ん半分切ってるわね。梱包前から二次にしてたのね。大気圏突入手順は真面目に守ってるんだ。(性格に似合わず体扱いは優秀だな、評価報告良くなりそう...)、消化器組む間は一次停めるから補給しないと。廃液抜くから左乳首バルブ開けて。はーい、搾乳でーす。次、原液注すから左閉じて右開けて。注乳でーす。OK、乳首閉じて」
マサ:「...(やってるよ。はあはあ、痛覚だけ止めてもこっちは感じるのよねー。気持ちいい。)」
担当:「推進剤・酸素分離器降ろすから維持装置二次に切り替えて、一次は止めて。いい?。OK。配管上二本、左右足方向各二本、よし引き抜き完了っと。よいしょ、よーし本体抜けた。次、ジャイロスタビライザー止めて。割りピン抜いて、トルクレンチっと、よいしょ回った。ええ、次は。ん、一次本体は換気系更新・養分系更新、で造血系が自己組織で満6年だから一巡目の三番、素体番号が2700001だから現用の表示が2700001−02で次期が同03か。ん納品書よし、DNAチェックサムも一致と。よし血流ソケットロック、ナットは、うん素直に回ったな。レリーズレバ−、はい取れた。で03をセットと。締め込み良好でソケットオープン。下部酸素吸気口は閉塞。気泡無しと。はい、一次再起動して。立ち上がったら空気呼吸だけ開始して頂戴。出来た?。居眠りしちゃダメよ?。深呼吸よ、深呼吸!。」
マサ:「...(あ、つい気持ちよくて、一次入れるよ。)ス−、ハ−」
担当:「通電来たな。心臓ロータリ−のモニタは、うんOK。じゃ、消化つなぐからもう一度一次止めてね。で、消化ユニットは、まず納品書のユニット番号が2700001−03、ん、二度目の帰還だから順当ね。DNAチェックサムは、これも一致と。一次の中間液キャップ外して、よいしょ、がちゃんこっと。中間液注入、でエア抜き、とんとん、よし。で残滓管さして、アルコールメーカー設置。各部増し締めチェックもよしね。一応腹のほう組みあがったんで一次再起動して。立ち上がったら二次は止めて良いわ。じゃ、消化チェックのため口使うから、先に顔張るわね。あ、待って、地上じゃあんまり使わないけど、一応一次のタブレットチェンジャー動作も見なくちゃね。腹張ってないと、臍からのチュ−ブ無いから、ディスペンサーいれ辛いなあ。ん、チャリーンと。OK。じゃ、顔。えと、まずは構成確認ね。顔面運動は標準現状のまま、ほお、この性格にしては凝らないな」
マサ「...(けっ、爆笑強化型良いんだけど、ちょい色黒になるのがいまいちなの。もっと選択肢増やせよ)」
担当:「何か?気のせいか。で、鼻が現状高感度の麻薬対応で耐用切れ同型交換、私費で更新ねえ、何する気だ。」
マサ:「...(特区で売人狩りよ。援交で吸い上げといて、飽きたらチクって賞金に化けて死んでもらうの。これで、一石二鳥のぼろ儲け。けけけけ。あいつら、バカだよね。特区は裁判早いから捕まって3日で処刑なのに。”禁忌無き先進技術と健全なる風俗産業の自由都市”万々歳だわ)」
担当:「歯は標準の虫歯不要で変わらず。舌が、ん、フェラチオ強化じゃなくて蛇で標準から置き換えか、意外だわ」
マサ:「...(風俗営業税もったいないじゃん。援交は売春じゃないから非課税だもんね、ひひひ)」
担当:「外装はぷるぷるかあ。ま、コギャル系には定番ね。ガングロはちょっとどぎついから最近出なくなったなぁ。じゃ、鼻抜くわね。レリーズよろしく。ひょいっと。ではい新品。ロックどうぞー。デバイス認識出来た?。良いようね。次、舌抜きます。ひょいぱくっと。蛇一丁上がり。テストは外装張るまで待ってね。んで、外装っと。接着スポット位置決めよし。加熱器降ろすわよ、1,2,3はい終わり。表情回復して良いわよ。あ、まだ周囲がつながってないから大きく笑っちゃダメよ」
マサ:「れろれろ、あっかんべー、おお、動いた動いた。」
担当:「先走るなって。蛇だから握力チェックよ。舌思い切りのばして、これ掴んで。はい、力一杯握る」
マサ:「ベー、レロんんんんレロ」
担当:「ん、20.5Kgよし。次、鼻。4枚の試験紙を順に出すから臭い当てて」
マサ:「マリファナ。コカイン。阿片。覚醒剤」
担当:「良いようね。じゃ消化試験するんで上体起こすね。はい、腕無いから乾杯は代わりにします。地上帰還おめ!。有名品じゃないけどアルマニャックよ。そーっとそーっと、ほい、一気ー」
マサ:「ごっくん。うおー。3年ぶりの酒は利くぜー、んな訳無いか」
担当:「1,2,3,4,5,んアルコールセパレータ出力OK。肝機能モニター感度ゼロ。異常なしね」
マサ:「ウマー。おかわり−」
担当:「アルコールのテストは済んだんで、糖分ね。コーラで良いわね」
マサ:「...(ケチったな、まあこんな姿で欲張ってモナ−)ああ」
担当:「コーラ行きます。はいごっくん。ん、どれ血糖は安定。で、廃液は来てるな。残滓粉砕は回るようね。腹の機構はOKね。じゃ、外装上から順に張りまーす。えー、頭皮内装は標準で外装がブルー01か。茶髪だと地肌がブルーの方が若く見えるかな。スポッと。はい、顔の境界溶着、ついーっと。よし。次、耳ね。通常でピアスは両側1穴と。右から付けます。溶着剤よし、ぺたっ。30秒ほど動かないでよ。次、左耳。よし。胸は、タンクが標準で、外装もFね。当てといて胴一気に溶着するから動かないでね。前からくるっと。で、腹も標準。回して仮止め。腰行くので寝かします。台少し上げるよ。はいパンパースっと」
マサ:「...(ださいっ。ブルマと言えよブルマ)」
担当:「穴の位置合わせるよ。胴の感覚全部通常にして。良い?、ホイ浣腸!。後ろ咬合した?」
マサ:「ふぎゃっ。あ、入ったよ」
担当:「よし、じゃ膣いくよ。ズコっと。どう?」
マサ:「ふみっ。良い−!。アストロとはじぇんじぇんちがうぅぅ。は、入った」
担当:「よし、なら、尿道。ちょんちょん、つつーーっと、ん、手応えありだな。OK?」
マサ:「ひゃっ。う、う、う、キターー。い、良いです」
担当:「3穴咬合と感覚シートの当たりは問題なしっと。じゃ臍と乳首ね。細穴冶具でそーっと、どう?」
マサ:「くっ、くすぐったいな。あ、合ってる」
担当:「じゃ、固定して継ぎ目溶着するね。じゅるじゅるじゅる−−−じゅるじゅるーー−最後首ー−っと。はい30秒動かない!。で、判ってるだろうけど一応、地上仕様になったときの注意ね。尿路は廃油に加えてアルコールメーカーの廃液が出るから、廃液の警告が来たら早めにトイレに行くこと。放出はアストロ同様クリトリスを深くクリックね。間隔は廃油と違い飲食次第で不定期になります。膣と肛門からの補給は無くなるので間違って、真空潤滑剤や推進剤は入れないでね」
マサ:「精液は入っても洗えば良いんだよね」
担当:「あんまりこびりつかないうちにね。じゃ、次、腕と足のドッキングやるよ。えと、腕外装は標準の長爪形ね。最近、非サイボーグで手足に異型外装を使うのが一般化したので、外国にも全面的に隠す必要が無くなってます。それで、手足に限っては異型外装の特区持ち込み規制が緩和されたけど、このままやっていい?」
マサ:「ああ、メタロリね。かわいいと思うけど、援交で退かれることあるからパス。腕無しとかジャイロ残してないときついし」
担当:「あ、そう。まず右腕入れるよ。はい磁気ロックかけて。次、左。磁気ロックお願い。デバイス認識は良い?じゃ、継ぎ目溶着します。30秒したらゆっくり腕を動かしてみてね。では、右足入れます。合ってると思うけど、磁気ロックしてみて。で、燃料管接続、よし。では、左も、はいOK。腕は動くわね?。じゃ、そのコップのアルコール飲んで。3分後に燃料電池起動してみて」
マサ:「ブランデーくれない?」
担当:「起動遅くなるから、最初はそれ飲んでおいて(...高いんだよ。自分でバー逝けよ...)」
マサ:「あそ。ごくごくごく。マズー(ケチめっ!どうせ官費じゃん)。...ん、ん、キタキタ。起動良いみたい」
担当:「じゃ、継ぎ目溶着するわ。よしよし、これで継ぎ目終了。1分したら歩けるから植毛機に移動してね。」
マサ:「ん、よいしょ。あ、ジャイロ無いと、やっぱ微妙に揺れるな。」
担当:「いきなりピンヒールとかはこける鴨ね。降下時に着てきたゴスロリ持ち帰るなら厚底ブロックが良いんじゃない?」
マサ:「そうしとくわ。早く植毛初めてよ。」
担当:「首固定するわね。ロックよし、装填確認、ハイスクールブラウンロング人工。ミシンスタート。...順調順調...ほい出来た。終わったわよ。あっちで鏡見て仕上がり確認してくれる?」
マサ:「ああ、やっぱこうじゃないと。坊主はいやじゃー。ん、ちょっとぉ、下は?。陰毛陰毛!」
担当:「あ、それ?、最初に承認して貰ったとおり100ポイント減ってたでしょ。理由言い忘れたかな?足の燃料電池の件。あのね、今度のやつ換気プレートが足の付け根めいっぱいまで拡大されたでしょ。それで高出力H型だと、全セル起動時に湿って陰毛が黴びる問題が起きています。このため、マイナーリコール状が来ていて、当面の対策として腰部外装はパイパン型に制限されます。ところが、標準型セクサボーグ外装はパイパン用下地のが在庫が切れていました。よって今回は、もともとパイパン専用の上位互換機種であるハイパーセクサボーグ外装を使いました。上位機種でもこちらの都合なので、差額ポイントはいりません。また、風俗営業税の免除手続きも済んでいます。こちらが、風俗営業税納付証明書です。原本は体内CPUに送付した電子版ですが、特区で外国人にも確認できるよう紙の証明書も憑きます。それから、パンティが足の付け根にかかると、換気不良による出力低下のおそれがあります。したがって、パンティははかないか、はくなら指定された適合品を使用して下さい」
マサ:「パニエはダメかなあ。ふむふむ。なになに風俗営業税納付済み証明書、税額P0、なるほど。まあいいわ、得したようだし。せっかく納税済みになったから、堂々と売春でもしようかな」
担当:「それでね、パンティなんだけどリコール状と一緒に適合品の見本が3枚憑いていました。ご迷惑をかけますが、今日のところは、この見本を持ち帰ってお使い下さいとのことです。カタログの用品に追加されたので、補充は自費調達して下さい。この他に、制限事項はありません。現在、特区持ち込み禁止のパーツは憑いていません。休暇中は繁華街を存分にお楽しみ下さい。以上、毎度お疲れさまでしたー。服を着てお帰り下さい。ゴスロリのパニエは処分しておくので早速それ使ってね」
マサ:「これって、伝説のいわゆる... pinksaturn ...」
(一人換装するだけでも、大変な工数になりました。次はリエの番だけど、どうなることやら)
***リエの換装***
換装担当技術兵:「貴女1等兵だから教官転任じゃないわよね。頭蓋の損傷?。まいっか、指示書はこれね。えええっ、私用で全身スケルトン!これ高いのよ。色々と不便だし。まあ、何にポイント使おうと自由だけど。非常に特殊な構成なので、わざわざ予約したのだから、知ってるかも知れないけど、一応、スケルトンタイプのボディについては特別な制約があるので説明のうえ重要事項説明受領書を貰っています。では、重要事項説明に入ります。いいですね?」
リエ:「ドゾ−」
技術兵:「はじめに。スケルトン系パーツは、素体養成所における実地教育の効率化を目的とし、同所教官がユーザーとなることを前提に設計されており、一般生活には多くの制約があります。
移動の規制:
脳見せ構造など自明に全身サイボーグ技術を認識させる外観を有するため、勅令の特定技術開示規制令によって厳重に規制され、違反者は人権削除刑に処されます。海外は無論、外国人と接する経済特区、その他指定地域への持ち込みは禁じられます。但し、腕及び足のみのスケルトンパーツは、今年度から経済特区に持ち込むことができます。頭と胴のスケルトンパーツは、コスメチックジャケットを着けても経済特区に持ち込めません。本パーツ装着者は、緊急時に備えコスメチックジャケット所持が義務づけられます。特区境界から4Km以内の緩衝地帯では、かつらとコスメチックジャケット着用が義務づけられます。宇宙へ移動は、耐放射型人工ダイヤモンド膜被覆頭皮、胸部耐放射表皮装着となります。このとき、胸部についてはメタリック外観となり、透明性が失われます。
頭髪の制限:
頭部は硬質外皮となり、植毛が一切不可能となります。表面が平滑なため、かつら着用も不安定で、習熟を要します。
強度:
耐弾型ですが、擦り傷がつきやすく部分補修が出来ない点で、一般外装に劣ります。
防水性:
接合箇所が溶着出来ないため、水中使用は極力忌避すべきです。やむを得ず海中に入ったときは、専用洗浄剤を満たした水槽にて洗浄を要します。
下取り:
高価格品ですが、傷が付きやすいため、私費購入品の下取りは不可能です。
以上です。不明な点はありますか?。無ければ電子サインをお願いします」
リエ:「ありません。サインしますね。」
技術兵「次に、頭蓋骨の交換が伴うので脳外科医がインフォームドコンセントを行います」
頭蓋骨交換担当外科医:「まず質問ですが、私用で、外装だけでなく頭蓋・脊髄までのスケルトンは珍しいのですが、何故?ああ、規則では聞かなくても良いのですが、一応、心理面も気になったもので」
リエ:「今度の休暇中に同窓会があるので、旧友にサイボーグになった利点を見せびらかしたいのです」
外科医:「それだけのためにですか?。女性として髪がないとつらいですし、特区にも入れないのに」
リエ:「サイボーグの植毛はかつらと大差ないと思うし、風俗とか休暇中の副業にも興味ないですから」
外科医:「まあ、そういう主義の方なら支障無いようですね。じゃあ、本題のリスク説明をします。頭蓋骨及び脊柱の交換手術は、手順の確立したものです。部材損傷や長期的保守の際にも行われます。したがって、リスクは大きくないのですが、100%安全とは言い切れません。2次生命維持装置、頚部血管保護管および血流切り替えバルブは頭蓋骨や脊柱と一体のユニットです。よって、手術中は2次装置を停止し、外部維持装置に切り替えます。万一、その間に地震があると接続チューブ抜けなどの危険があります。また、脳脊髄硬膜と部材の固着があると、剥離する際に神経を損傷する可能性もあります。脳に痛覚はありませんが、神経端子取り出し部が刺激される可能性があるので全身麻酔を使用します。総合的なリスクは、素体からの新規製造時に同等と想定されます。最近の500例において1例の事故があります。幸いそのときは軽症でした。しかし、運悪く後遺障害が残る可能性は、常に存在します。直接の死亡例はありません。なお、私用手術中であっても、万一の場合、以後の処置には健康保険が適用されます。無論、不幸にして障害が残った場合は、帝国の福祉施策の対象となります」
リエ:「支障が見つかって途中で中止されることはありますか?」
外科医:「解体中に脳腫瘍等が見つかった場合は、まずそちらの治療を行います。そして、その治療が完了してから、再組み立てを継続します。所要時間が週レベルで大幅に伸びることはありえますが、原則として最後まで仕上げます。治療が発生した場合の追加費用は、内容により公務傷害補償か健康保険が適用されます。説明は以上ですが、手術を行いますか?。規定により無料でキャンセル可能ですが」
リエ:「やって下さい」
外科医:「では電子承諾書に署名を、はいこれで結構です」
(ボディ解体はマサと同様だし、その先は全麻でリエは眠ってしまいます。覚醒待ちの間に組み立ても済ませてしまうので、つまらないから手抜きします)
外科医:「脳波、覚醒していますね。99%成功とは思いますが、動作確認してみて下さい」
技術兵:「聞こえますかー。おーい」
リエ:「...へっへっへえ、キョウ、どうよ、綺麗でしょこの体。今夜どう...ん、ん」
技術兵:「あのぉ。寝ぼけてないで、テストですよテスト!」
リエ:「はっ...。なんだ、まだ同窓会じゃなかったか。あ、失礼、ご苦労さん」
外科医:「聴覚と発声、顔面は良いようですね。手、ゆっくり握ったり開いたりして下さい。今度は速く!。じゃ、体内CPUの視力チェックパターン開いて、確認して下さい」
リエ:「端から端まで、いつも通りですよ」
外科医:「BCIと視神経も良いようですね。ゆっくり起きあがって下さい」
技術兵:「消化チェックと燃料電池起動のため、これ飲んで下さい」
リエ:「あら、シャンパン、え、1本丸ごと良いの?気が利くわね」
技術兵:「高いパーツ使って頂いたので、ホンの気持ちです(官費ですが...)」
リエ:「折角だから姿見置いて下さい。あ、そこでいいです。うんうん、注文通り食道も透明仕様ね。OK、OK。よーし、飲むぞ−。ごっくん。おお、泡立てて入っていくう、イクイクぅ。やっぱ消化ユニット内部は見えん罠。ザンネン」
技術兵:「自己組織の保護は最優先ですから。腸の入った系はシールドになってます。あ、アルコール降りてますね。廃液は、うまくいってますね。チェック楽だなあ。これは」
リエ:「でしょ。これもサイボーグの良いところよ。ま、溜まったおしっこまで見えるのは微妙だが」
技術兵:「アルコール来たので、燃料電池起動して下さい。おお、光った。このLED、良い色だわ」
リエ:「他のイルミネーション点けみて良いかな?」
外科医:「電圧が十分上がったらにしませんか?。先に歩行を確認したいのですが」
リエ:「あ、ごめんなさい」
技術兵:「ジャイロ無くなってるから初めは慎重にね。新品に傷付けたくないでしょ」
リエ:「そおーっと。うん、そんなにふらつかないわ。そこの合わせ鏡まで歩いてみて良い?」
外科医:「いろいろ、歩幅変えながらにして下さい。ああ、良いようですね。これで、私の責任範囲は済みましたので、完了確認書にサイン下さい。私用医療費の確認サインの方もお願いします。はい、それで結構です。じゃ、私はこれで」
リエ:「おーーお、後はばっちり背中までつながって脳見えてる。へえ、脈打ってないなあ」
技術兵:「そりゃ、ロータリ−ポンプですから」
リエ:「ああそうだったよね。そのおかげで卒中少ないし、重力変化にも強いんだったな。やっぱ、頭皮に人工ダイヤ奮発して良かったわ。輝きが違うじゃん。多少、中が見えにくいが。こりゃ、宇宙行きになっても外せないな。うんうん、いいぞ、それで良いのだハカイダ−!」
技術兵:「そろそろ電圧も良いでしょう。特設のイルミネーション確認願えますか」
リエ:「おーし、オン。うん、思ってた人間クリスマスツリーのイメージぴったり。次、頭のお星様点灯。よしキター。プラネタリウム頭できたー。うん、大成功。EL使ったの正解だったな。換装完了確認OKよ」
技術兵:「サインどうも。ところで、足の換気に関してマイナーリコールが入っているんです。で実は、現在陰毛が付けられないのと、パンティがこのサンプルの型しか履けないんです。貴女の場合はもともと無毛で仕様変更なしですが、パンティは差しあたりこれ使って下さい。それから、所持が義務ですので、このコスメチックジャケット一式もお持ち下さい」
リエ:「えっ、まあ型制限はいいけど、このピンクは勘弁だな。せめて、黒か銀ないの?」
技術兵:「急なリコールで、間に合わなくて済みません。ご要望は、この、フォームに入れて下さい。品種の追加はやると思いますが、今日の帰りは我慢して下さい」
リエ:「いいわ。別に。何も履かなきゃ良いのよね?。スケルトンにピンク合わないもん」
技術兵:「裸で帰るんですか?。透明でも形は普通の人と同じですから外ではまずいですよ」
リエ:「判ってます。私物庫に、合うと思うとっておきの下着があるの。基地内は裸で良いでしょ」
技術兵:「このパンティって、どこにも売ってないと思いますよ。お手持ちの大丈夫ですか?」
リエ:「パンティとは言っていないないわ。ふんどしよ。足にかからなきゃ良いんでしょ。へっへっへえぇ、ふんどしリエちゃん」
(リエのマニアックな換装も事故無く、無事済みました。
真理亜侯のは、ワケありで簡素に済む予定です。)
***真理亜の換装***
第5換装室担当者:「こんな殺風景な場所で申し訳ございません。」
真理亜:「そお。ウチの施設も大差ないわ。」
担当者:「急なお越しでなければ、せめて主任技師が対応いたしましたのですが。
貴族方が出荷便で降りられるのは想定外でしたし、大概専用線でお屋敷に直行されるので。」
真理亜:「主任にさせるような換装じゃないでしょ。」
担当者:「そういえば、随分簡素ですね。まさかご予算にお困りの筈もないですし。」
真理亜:「特区で急ぎの用件があるの。取りあえず最低限特区に出られる構成にしたのよ。」
担当者:「簡単ですが一応復唱確認いたします。
機構が、下肢−新高出力、腰部−脱水・廃液調整装置を食道直結、
外装が、膝下−標準型、大腿−標準型、腰部−ノーブルセクサボーグ
その他は現状のまま。以上です。ジャイロは残して宜しいのですね?。
それから、消化器や1次の定期交換品等の私邸移送手配はどういたしましょう?。」
真理亜:「特区の用件に半月以上かかりそうなので、移送依頼は別にします。
ジャイロも当面使うことにするわ。じゃ、すぐやって頂戴。」
担当者:「では、お召し物をお取りになって作業台の方に。」
真理亜:「急ぐのよ、腰から下だけだから捲っておけばいいわね。
維持装置いじらないから、感染症防止措置要らないでしょ?。」
担当者:「仰せの通りで。それで結構です。痛覚停止宜しゅうございますか?。」
真理亜:「よろしい。」
担当者:「では、股関節部の外皮からさくーっと参りますので。」
真理亜:「あら、もうこんな時間。とにかく無駄口たたいてないで急ぐの!。」
担当者:「はいです。しからば...(とんてんかん、とんてんかん、
だだだだだだだペタペタ...)、済みました。こちらにてテストを。」
真理亜:「贅沢品はいいから、そっちのエタノール寄越して。起動早いでしょ。」
担当者:「はい、どうぞ。」
真理亜:「えい、手順飛ばして、よしキター。良いようね。立つよ!。」
担当者:「ジャイロ残したので歩行は楽ですが、消費電力は増えます。
多めにお酒をお召し上がり下さい。消化器がないのでタブレットもお忘れなく。」
真理亜:「OK。じゃ、急ぐからこれで。請求書は公家の執事に回しといて。
電池全セル、ジャイロ起動。バックバンド強化バックルOK。
ピンヒール・ダーッシュ!。ん−−、ジャイロ残して正解だぁぁぁ。」
担当者:「あ、パンティの件言い忘れた。メールしとかなきゃ。」
(リホ、エリ、冬子、タラは無難な選択しか、しそうもないです。
あんまり萌えそうにないので、換装室覗くのは、やめました。
下着の件で実家で怒られるとかいって多少もめていたようですが...
真理亜侯は大変お急ぎのようでしたね。気になるので次、逝きましょう。

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