−−(7)経済特区−−
マサ:「さてと、ここらで網を張るかな。南洋貿易センタービルに入ってる怪しげな外資なら、いつも必ずカモが混じってるからな。あーあ、感覚はないが腹減った希ガス。とりあえず、酒と飯たかれる香具師でも良いが」
商社マン兼売人・田悟作:「意外とチョロいもんだな。ここは法律だけヤケに厳しいが取締官らしい奴なんか居ないじゃないか」
商社マン兼人身売買商人・権兵衛:「自由貿易はここの国是だからな。税関がないんじゃザルだ罠。ただよお、チクリだけは気を付けろよ。正当な金融取引を主張できる人身と違って、薬は即死刑だからよお。」
田悟作:「俺は用心深いのさ。売りさばきにはガキしか使わねえんだ。まあ、頭の軽そうな女子高生とかなら、たいがい安全だ。それでも暫くは援交しながら様子見るのよ」
マサ:「くんくん、むむ覚醒剤の臭い。あいつらか。行き先は港の見える飲屋街だな。よーし、先回りして階段で仕掛けるぞ。痛覚感度Hiにして。リアリティ、リアリティ」
マサ:「あっ、とと。いったーい(感度上げすぎたか、マジ痛い)」
田悟作:「きみ、怪我は無いか」
マサ:「平気平気。ところで見えちゃった?。見たよね、お兄さん」
田悟作:「あ、まあその、事故だし。目に焼きついちまったが」
マサ:「あーっ、やらしー。ぶう」
田悟作:「その、なんだな、最近滅多にお目にかかれないデザインだしな。機嫌直しっちゅうか、良いもの見たお礼に飯でもどうだ?」
マサ:「ご飯だけ?。なんか悪いこと考えてない?」
田悟作:「まあそりゃ、誰だってね。気が合いそうな娘なら。ほら、この街は法律緩いし」
マサ:「ま、いっか。お兄さんイケメンだし(食いつけ、食いつけっ!)」
田悟作:「ありがと。どおよ。懐石とかさ(座敷じゃこいつなら、フロント丸出しで胡座かきそう)」
(3日後、)
マサ:「エロメフの財布に、デ・ピアスの2ct.ピアス、フェラ雁のピンヒール。こいつらの貢ぎ主も、哀れあと3日の命か。今日は収穫だったな。賞金だけで鼻代回収だわ。ほお、あれが一昨日竣工したばかりの新名所クピドタワーか。なんと豪勢な。一体オーナーってどんな香具師なのかな。まあ、どうせ裏であくどいコトして資本溜めたエロオヤジだろうけど。援交で骨の髄まで吸い取れるんなら知り合いになりたいものだわ」
クピドタワー外壁の女神像:「...」
マサ:「あれ?。あの女神像には見覚えが。でもまさかいくらなんでも。ん、何だかこっち見てるような希ガス。目玉動いてるんじゃ?そうだわ、ワイヤレスで確かめちゃおうっと。ええ、アドレスss_to:maria@unit29_resource-catcher.fleet.astro-force.official.empire
つながったな、ん、あのー、もしーー」
女神像:「こらっ。こんなところで公用回線使うな!(着信拒否)」
マサ:「やっぱり。降下時のままだわ。でも信じらんない。何でぇ??。よーし、今日は稼ぎ十分だから覗いてっちゃお」
バニーちゃんA:「ようこそ高級コールガールの宝物庫クピドタワーへ」
バニーちゃんB:「ただいま、開業記念特別サービス中でございます」
マサ:「あ、お客じゃないの。チョット知り合いがここで...」
バニーちゃんA:「事務所は横の扉から非常階段上がって下さい」
マサ:「ごめんください。どなたかいませんかー」
壁面スピーカー:「暇そうで良いわね。邪魔しないでくれる?」
マサ:「真理亜様、ですよね?」
壁面:「判ってるんでしょ」
マサ:「一体どういう事ですか?。看板娘とは貴族様らしからぬ副業ですが」
真理亜:「オマケよ。副業のメインはあくまでもオーナーとしてここの経営よ。使うのは殆ど体内CPUだから体が遊んでるでしょ」
マサ:「はあ成る程、しかしあんな高い所に立ちっぱなしでは疲れそうな」
真理亜:「我々が疲れるわけ無いでしょ。ましてジャイロ使っているし。このごろのさばり始めた北米連資本のゲンナッリ−虐待チキンとやらだって、店頭に創業者が立って成功してるでしょ」
マサ:「あれは、人形では?」
真理亜:「だからよ。サイボーグが人形に負ける筈がないでしょ。今日開店した所だから、初めが肝心なのよ。特区だからって、北米資本をのさばらせているとろくな事にならないわ」
マサ:「でも、ここの基幹産業である医療や風俗は外資禁止なのでは」
真理亜:「それを守るために、参入圧力をかける意欲が涌かない位に頑張るの。特区が奴らを受け入れる表向きの理由は軌道工場製品のバイヤーか、観光客や入院者向けの商売だけど、本当の理由はいざというときの人質だからね。割の良い商売なんかさせるつもりは無いのよ。国内産業保護も貴族の重要なつとめなの。宇宙開発や戦闘以外でサイボーグの優位性を示す良い機会でしょ。特区住民の娘と違って、売春安全法の始業検査免除の上に、リエみたいな変人を除けば、容姿や機能でも有利だからね。まあ、それに我々のメンヘルにも有益なことが判っているし。」
マサ:「そんなものですかねえ」
真理亜:「そういえば、入店募集中なんだけど、リホたちは何してるかな?」
マサ:「とりあえず実家じゃないですか。私なら暇なんですが?」
真理亜:「あんたは援交専門だから風俗営業税払ってないでしょ。ここは、正規の廓なので風俗営業税納付済みの娘しか使えないからね」
マサ:「えへへ。実は今回の換装でリコールあったから、タダで納付証貰っちゃって」
真理亜:「ふーん(ちっ、私は頭髪の電気鞭で課税されてるのに。まあいい。せいぜい奴隷いじめてモト取らにゃ)。しかし高級店のイメージってもんがねえ...。まあいいか。本業の部下のよしみで使ってやっても良いわ。あんまり期待してないけど、気が向いたら出勤して。同伴は全額戻しよ」
マサ:「ところで、つかぬことをお伺いしますが、真理亜様も現在パイパンですか?」
真理亜:「そういうことになるわ。H型電池の件は藻前も同じ事だったわね。まあ、こっちは急ぐので頭やってなくて、元々仕様外で省略だったの。後でメール見たときはまあ新製品だし仕方ないかと思ったけど、小間使いが取って来た適合パンティにはあきれたわ」
マサ:「結構気に入って使ってますよ」
真理亜:「藻前なら良いだろうけど、こっちはあの色じゃ衣装から透けてダメね。シルクで仕立てを手配したけど、小間使いが戻るまではノーパン。アレは藻前にやるから、そこのウォークインクローゼットから持ってお逝き。それから、そのセーラーじゃウチの客が萎えるから、衣装も使って。あと、下のバニーはじめ特区の娘も働いてるから機密厳守のこと」
マサ:「真理亜様が一度お履きになったのが頂けるとは。お宝にしますわ」
真理亜:「あっ、(しまった、が貴族に二言はない。)ちゃんと洗って使うこと」
マサ:「承知しました(そんな勿体ない)。では、明日から参りますので」
(副業としてではありますが、この娘たちはちゃっかり
戦闘員以外でサイボーグの利点を生かした職に就いていますね。

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