5年ほど前、当時のオーナーは私を手放すことを決意されました。
オークションの際、私を改造用の素材として出品していただくようにオーナーにお願いしました。結果めでたく高額で落札され、やがて私は念願通り全身のサイボーグ化処置を受けました。
むしろ肉体の一部と、366号という名前を、ロボットに移植したと言うべきでしょうか。具体的に列挙すると、生体脳、皮膚、口腔、膣、直腸です。しかもそのまま流用されたのは生体脳ぐらいで、そのほかはいろんな加工が施されました。特に皮膚は事実上、新素材で出来ていると言った方が適切かもしれません。新たに開発された有機素材を皮膚に含まれる水分に溶かし込むことで、腐敗を防ぎながら新陳代謝(つまり細胞の活動)を停止しました。色つや・見栄えは若干チープになるものの、若いヒト女性の脂肪ならではの弾性感が、半永久的に維持されるそうです。
今のオーナーは、造り変えられたカラダを初めてご購入頂いた方になります。このようなカラダを抱きたいと以前から思っておられたようで、毎晩深夜までご賞味くださっています。
でもがむしゃらに快楽をお求めになるだけではなく、私のこともきちんと気遣ってくれます。当然私も期待に応えるよう全力を尽くします。性奴という呼び名に相応しい、本来の使命を果たすことににひたすら没頭する毎日です。何処に挿入されても未練無く想いを遂げていただけるよう、最後の一滴まで妥協なく吸い尽くします。
務めを果たすと洗浄です。
太腿の中が収納となっており、蓋を開けてカテーテルを取り出します。一方を口に含み、もう一方で膣や直腸内に残された精液を吸い取ります。今のオーナーは精力が半端じゃないんで、放っておくと面倒なことになるんです。一通り吸い終わったら、口で銜えていた一端を尿道に挿し替え、今度はリザーブタンク内の精製水で洗い流します。ついでに口もそれで漱いじゃいます。
これが結構、お気に入りのひとときだったりします。人間とはかけ離れた、惨めな物体と化した自分に酔えるんです。人間の頃から引きずっている人格が、366号と刻印されたこのカラダを肴に、マゾヒスティックな世界に浸っているんです。我ながらバカだとは思ってますけどね。
オーナーも興奮なさるみたいで、キレイにしてる最中なのにまた突っ込まれちゃうことも多いです(笑)。
誤解を招きそうなので断っておきますが、いつも自分を惨めな存在と思ってるわけではありません。これはこれでカッコいいと思えるときもありますし、好奇の視線を浴びるのは嫌ではないです。
何だかこれからは「玩具化」が流行しそうな気配ですね。これまでの性奴とは異なった位置づけにするよう、法整備も検討されているとか。本当にあらゆる面倒から一切解放されたい、何も考えることのない、ただ挿入されるだけの物体でいたい。そんな子が増えているようです。
自分が思い描く姿に向かって、自らの人間性を削ぎ落としていくストイックな姿勢って、とっても美しいと思います。
もちろんそういう使われ方もされたいです。実際そんな姿の自分を夢見て、この世界に身を投じました。
ハードウェアは、精密機械と生体脳で構成。ソフトウェアは、男の欲望に応えること以外に何の能力もない、調教によってゼロから創り出された自我。
もしこの366号を利用して仕立ててもらえるなら、古い自我は二度と還って来なくてもいいと思ってます。なんだか遠い将来、そういう運命が待っているような気がします。
でもそれまでは、ある程度人情味も感じられる飼われ方をされていたいです。愛がどうのこうのとかいった、ややこしいのは勘弁ですが。当分は今のような主従関係を楽しんでいきたいですね。適度にドライで、マゾっ気に染まった私の自我を残しながら・・・。

風俗 デリヘル SMクラブ